こんにちは。
本日は『バックアップをまったく取らない人間の持つPCのハードディスクが故障した』という
悲しい物語をご紹介致します。
今回学んだ教訓をお伝えすることで、この悲劇が皆様の元に訪れなくなることを祈ります。
日常の崩れ落ちる音
先日家に帰ってきて、いつもどおりPCの電源を押したとき画面がつかず、
本体から「ピーッ・ピーッ・ピーッ」とビープ音が…
この現象事態は以前にも発生しメモリを刺しなおしたところ復活したので、同じ手順を踏むことに。
するとディスプレイに反応があった為、一安心。
しかしそのまま見続けていると黒い画面に
「Reboot and Select proper Boot device...」
という無機質な白い文字が表示されました。
これまで見たことのない画面。その後再起動しBIOSでいろいろ調べてみると
ハードディスクを認識していない。
はい、そうです。
1TB以上のデータを詰め込んだ私のPCのハードディスクは復旧不可能な状態に陥っていたのです。
こんな状況です
簡単に自分の環境のご紹介を。
まず私の使っているPCはメーカーが販売している既製品ではなく
BTOパソコン。つまり自作PCです。
とはいえ自分の手で作ったわけではなく、知り合いに依頼して作成してもらったものです。
そのためPCに関する知識はそこまであるわけではなく、メモリの抜き差しを試したり、BIOSの設定を変えてみたりが関の山…程度なものです。
上で話したハードディスクの故障についても近場のPC修理業者に持ち込んで診断してもらいました。
そして今回の件の凄惨さを高めたのは
バックアップを一切取っていない
というまがいなりにもIT業界に勤める人間にあるまじき事実です。
何が大変であったか
ことの顛末を語らせていただいたところでその後どのように私が(自分自身の習慣に)苦しめられたかをご紹介いたします。
①ブックマークの消失
こちら結局はデータの消失にもなるのですが、インパクトの種類がまた違っていたので別枠としてご紹介。
ちょっとしたWEBツール・情報サイトなど頻繁に使っていたけど検索では見つけにくいものがいくつかありまして、
それらにワンタッチでアクセスできることの恩恵をこの瞬間まで忘れてしまいました。
そういったサイトが必要になったときにすぐにアクセスできないことは思いのほか不便を感じるものでした。
ブラウザによって具体的な対処法は異なりますが、
ブックマークをエクスポートしてバックアップを取っておけば、
このような問題にスムーズに対応できるのではないでしょうか。
またGoogle Chromeであればブラウザの同期サービスもございますので、
そちらを使えば普段使いでもメリットがありますし、PCが故障した際も最低限のダメージで済ませることができます。
②WEBサイトで使用するパスワードが分らなくなった
世の中便利になったもので、ブラウザによってはホームページに立ち寄った先で入力したパスワードを保存し、
後ほど同じページを開いたときに自動で入力してくれる機能があります。
※セキュリティに関する懸念については今回は言及しません。
そんなわけで盗まれてもさほど被害の発生しなさそうなパスワード・IDについてはこの機能の助けをお借りしていました。
その結果、それらのサイトのログインパスワードがわからなくなる。といった事態が発生しました。
最初に入力して以来、一度も手動入力をしていないのですから当然といえば当然です。
そうしてパスワードの再発行やアカウントの作り直しなどの手間がボディブローのようにじわじわと
私の時間と積み上げた諸々を削ってくれました。
パスワードの管理については諸説ありますが、
アナログでのパスワード管理をしておくことをお勧めいたします。
別のデジタル機器で管理するのもアリかとは思いますが、完全オフラインでもない限り、盗まれる可能性というのは0にはならないかと思います。
オンライン上に保管することは皆さまもご存知かとは思いますが、絶対にオススメしません。
③音楽・画像・動画すべてが消えた
この3つ目の悲劇に比べれば前に述べた2つなどちょっと蚊に刺された程度のものでしかありません。
この記事を書いている途中で既にご覧頂いている方から
「バックアップを取らない方が悪い」
という念のようなものを感じます。
そうです。
バックアップは必ずとりましょう。
もはやPCをある程度生活の中心に据えている人からしたら、バックアップを取らないという感性自体が理解不能なレベルかと思われます。
特に仕事・副業・デジタルが重要な要素を占める趣味、などにPCを使用している方にとっては、
自分のPCに保存されているデータが跡形もなく消えてしまうことは死活問題になりかねません。
しかし世の中にはいるものなのです。私のように、
実際に痛みを味わってみないと重要性に気付かない
愚かな人間が。
失ってから大切さに気づくというのはよく聞く言葉ですが、
1万円弱の金額で金銭では換算できない損失を被る可能性を排除できるのに、それをしないことは愚かとしか言いようがありません。
自分にそんなことは起こりえない、ある程度年数がたってから考えればいい…
そんなものは妄言でしかありません。ハードディスクは何の前触れもなく壊れます。
外付けハードディスクに保存することはもちろんのこと、
今の時代クラウドサービス(Googleドライブ、DropBoxなど)も大変充実しておりますので、
それらを活用するのもありでしょう。
ドキュメント形式のデータであればGoogleドライブに配置しておけばそのまま編集することもできますので、大変便利です。
もちろんできる限り頻繁に更新していればいるほど、不測の事態にも問題なく対応できます。
終りに
大事なデータを全て失ったことは非常に悲しいことではありますが、
消えてしまったことにはしょうがありません。覆水盆に返らずです。
もっと重要なデータを保存したときに同じ状況に合わなかったこと感謝し、今後の教訓として胸に刻み込もうと思います。
すっきりと新しい状態に戻った、とポジティブな捉え方もできます。無理をすれば。
私の場合、5年ほど使用していたPCですので、収集していた音楽・思い出の写真、動画などがぎっしり詰まっておりました。
それらがほんの一瞬ですべて無に還ってしまう、そんな状況を目を閉じて思い浮かべれば、
いないとは思いますが私のようにバックアップを取らずにPCで様々なサービスを利用している方は、
今すぐにでも取るべき行動があるのではないかと思います。
何度でも言いましょう。
バックアップは必ず取りましょう。
お読みいただきありがとうございました。