今回はできる限り余計なものを入れずに、MacにRailsの開発環境を導入するまでの手順を書いていこうと思います。
Homebrewのインストール
ソフトウェアを効率よくインストール・更新・管理するためのシステムであるHomebrewをインストールします。
以下のサイトに移動し、トップページに書いてあるコマンドをターミナルから実行します。
https://brew.sh/index_ja.html
2017年8月時点では以下の通りでしたが、タイミングによっては変わってくるという話も聞きますので、しっかりサイトまで確認しに行くようにしましょう。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
やっている内容はPCにデフォルトでインストールされているRubyを使用して、ダウンロードしたHomebrewのインストールを行なっている感じです。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
Xcode,Command Line Toolsのインストールは不要
ネットでHomebrewのインストール方法を検索すると、大体がXcodeとCommand Line Toolsのインストールを行なっていますが、2017/8現在、それらの手順は必要ありません。
Command Line ToolsはHomebrewのインストールの中で勝手にインストールしてくれますし、Xcodeはそもそも不要です。容量でかいし、使わない人には邪魔者でしかありません。
Rubyのインストール
Railsを動かすために必要なRubyはmacの場合デフォルトでインストールされています。
しかしインストールされているRubyはバージョンが古いバージョンがありますし、バージョンの管理・更新が容易ではありません。
そういった問題を解決するためにRubyのバージョン管理ツールであるrbenvとruby-buildをインストールします。
brew install rbenv ruby-build
またデフォルトで入っているRubyではなく、rbenvで管理しているRubyを使用するために以下のコマンドをそれぞれ実行します。
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile source ~/.bash_profile
以下のコマンドでrbenvで使用できるRubyのバージョンが一覧表示されますので、インストールしたいバージョンをメモなりコピーなりしておきます。
rbenv install -l
今回は2.4.1をインストールしておきます。いつでもインストール・切り替えは可能ですので、そう迷う必要もありません。
rbenv install 2.4.1
インストールしたRubyを有効にします。ちなみにrehashについては現在のrbenvでは不要とのことですが、一応やっておきます。タイトルで無駄なくと唱っておきながら。
rbenv rehash rbenv global 2.4.1
以上の操作が完了したら、バージョンを確認してrbenvでインストールしたRubyが有効になっていることを確認します。
ruby -v
インストールしたRubyのバージョンが表示されたら、Rubyのインストール作業は完了となります。
ちなみにrbenvでRubyをインストールした後に元から入っているRubyのバージョンを確認したい場合は以下のコマンドで。
/usr/bin/ruby -v
MySQLのインストール
Rubyをインストールしたわけだし、早速Railsのインストールを・・・と行きたいところですが、その前にMySQLをインストールします。
RailsではデフォルトでSQLiteというデータベースを使用しますが、このSQLiteは実際に公開されるサービスに利用されることはありません。
なので、実際の運用で選択されるMySQLをインストールし、Railsで利用するようにしておきましょう。
コマンドは一発です。
brew install mysql
Rails on Rubyのインストール
最後にRailsのインストールを行なっていくわけですが、一般的な手順でインストールするとrbenvフォルダの中にインストールされてしまいます。
そうするとバージョン管理の観点から好ましくありませんので、基本的にはプロジェクトごとにRailをインストールする手順をとります。
まずはgemコマンドでbundlerをインストールします。
gem install bundler
あとは以下の記事で紹介している手順で新規Railsプロジェクトを作成していきましょう。
https://tisnote.com/ruby-on-rails-new-project-develop/
これによってプロジェクトごとにバージョン管理されたRails開発環境が完成となります。