僕は以下の流れでRubyの学習を行ない、未経験言語であるのにも関わらず、フリーランスと派遣でそれぞれ契約を獲得するにまで至りました。
- Ruby/Ruby on Railsの概要をつかむ(progate/ドットインストールなど)
- Railsチュートリアルを1周
- 自分の考えたWebサービスを作成・公開
今回はプログラミング学習の次の一手に迷っている初心者の方に向け、このステップの中で特に重要である自分のWebサービスの作成・公開をオススメする理由について書いていきます。
学んだことを活用することによって、知識の定着が進む
勉強や技術習得全般に言えることなのですが、本を読んだりサイトを見ているだけでは覚えたつもりの事柄もあっという間に忘れてしまいます。
プログラミング学習において、実際に手を動かして覚えるという鉄則があるのはよく聞く話です。
更に記憶の定着を促すにはもう一押し。
実現したい機能を作成する⇒わからないことを調べる⇒動かしながら実現する
というフローが非常に効果的です。要するに学んだ知識を活用するということです。
学習には探究心・好奇心が最も効率的なツールとなりえるという話は以前の記事で話しました。
学習サイトなどに書かれているコードをキーボードで打ち込むという作業はどうしても機械的になりがち。そこに好奇心が発生する余地は非常に少ないです。
単純な機能であったとしても、自分で思い浮かべた機能を実現するという好意は好奇心を刺激し、より効率のよい学習が可能となるわけです。
問題解決能力が身に付く
本や学習サイトを何周も繰り返せば、言語やフレームワークに関する基本的な知識は身につけることはできるでしょう。
しかし現場で通用するようなエンジニアになるためには、知識だけでは足りません。
特に問題解決能力については、一般的な学習方法ではなかなか身に着けることができません。
実際の開発現場においては予想外のトラブルや、マニュアル通りの手順を踏んでも上手く動作しないということは日常茶飯事です。
そういった問題を解決する能力というのは、エンジニアとして仕事を探す際の大きなアピールポイントとなりえます。
自分で考えたサービスを試行錯誤しながら作成し、サーバーに配置して公開したという経験があれば、この問題解決能力を一定以上身に着けていることの証明となります。
もちろんプログラマーとして仕事に就いた際もその経験は必ずや貴方を助けてくれるでしょう。一石二鳥ですね。
面談や商談の際のポートフォリオ・成果物として利用できる
インターネット上に公開したということは、世界中の誰でもそのサイトを閲覧することができます。
つまり企業にURLを伝えるだけで、自身の技術・学習意欲を具体的な形としてアピールできるのです。
僕がフリーランス・派遣の業務を探す中でも、自分で作成したWebサイトはかならず企業からの評価に繋がってくれました。github等のサービスにおける実績ももちろん重要ではありますが、実際に公開されているサービスは企業に与えるインパクトが桁違いです。
誰かに評価されるようなサービスであるに越したことはありませんが、画期的なサービスである必要はありません。
例えばRailsチュートリアルで作成する某SNSサイトのようなものに、機能や独自性を追加するといった形でも問題ありません。
流石に何のために存在しているのか分からないようなサービスでは少々心もとないので、自分が見たらちょっと試したくなるようなサービスを少し悩んで考えて見ましょう。
ここで魅力的なサービスを考え付くことができれば、作成のモチベーションも格段にアップしますしね。
まとめ:企業は行動するエンジニアを求める
正社員・派遣・フリーランスなど働き方を問わず、企業は積極的で意欲のある人材を求めます。
そういった要素は技術と同等かそれ以上の評価基準として用いられます。
実際に自分が面談を行った企業の中には、Webサービスを自分で作ったという経験を一番の理由として採用いただけるケースが何件もありました。
未経験であったり、経験の浅いエンジニアであれば、特にその効果を発揮してくれるはずです。
今はサーバーもConoHaなどで月500円ちょっとで借りることができるわけですから、金銭面に関しても大きな負担にはなりません。
本気で待遇のよい仕事を求めるエンジニアであれば試さない手はありません。
効果的に学習を行いながら、他のエンジニアと差をつけてしまいましょう。
閲覧いただき、ありがとうございました。