今回はAmazonの提供する電子書籍サービスであるKindleを利用することのメリットについて淡々と語っていこうと思います。
- 読書が好き
- 読書を習慣にしたい
- Kindleに興味があって何ができるのかを知りたい
という方は是非一読してみてください。
僕のKindleとの出会い
僕がKindleと出会ったのは今年の2月ごろのことでした。
それまで電子書籍という読書の形に興味を持っていたのですが、どこか紙の本で十分だろうという気持ちが邪魔してなかなか手を出せずにいました。
そんな中プライム限定割引なるもので安く手に入れられる機会があったため、思い切って購入してみたわけです。
最初の頃は新しいガジェットを購入した高揚感だけで満足感を得られるような状態でした。しかし購入から1年弱が経過し、論理的にKindleのメリットを語れるような状態になったため、今回この記事を書くことにしました。
Kindleが与えてくれる恩恵
では早速僕がKindleを使っていて感じたメリットについて語ってまいります。
読書が身近なものになる
僕がKindleを購入してから一番変化した点というのが、読書という行為が生活の一部と言えるレベルになったことです。
それまでも読書自体は好きだったのですが、あくまで息抜きのための娯楽であったり、気が向いた時に勉強のために行うといった程度の存在でした。
しかしKindleを購入してから、今では電車移動や仕事の休憩時間はスマホをいじるのではなくKindleで読書をすることが当然のこととなっています。
もちろん読書との付き合い方というのは人それぞれですので、これが一概に生活のクオリティが向上したというつもりはありません。
しかし、
- もう少し気軽に読書したい
- 知識を蓄えるための読書を習慣化したい
という人にとって、読書という行為との間にある障壁がなくなることは大きなメリットになるでしょう。
小説でも参考書でも漫画でも雑誌でも
ではなぜ読書が身近なものとなるのか。それはKindleが複数の書籍を気軽に持ち運ぶことができるという点に関係あります。
Kindle書籍は小説だけでなく、漫画・参考書・学術書・雑誌なども販売されています。
この1つの端末で娯楽も教養もカバーできるという点が重要なポイントです。
僕の利用ケース
僕は小説・漫画・技術書などをKindleから購入しています。
ちょっとした空き時間や移動時間に勉強したり、やる気が出ないときは漫画を読んでリラックスしたり、といった感じで気軽に読む対象のジャンルを変えて活用しています。
小説などを読んでいてやる気が起きた時はすぐに技術書や参考書を読み始める、といったこともよくやっています。
本って重いしかさばる
もしこれと同じことを紙の本でやろうとすると、常に数冊の書籍を持ち運ぶ必要性があります。
文庫本だったらまだいいですが、単行本や技術書なんかだと1冊でも手荷物の結構な割合を占めてしまいます。非常に体力を持っていかれる。
Kindleであれば数冊どころか100冊以上の書籍を200g程度の端末で持ち運ぶことができるわけです。クラウド上で保存されているデータも入れれば誇張ではなく無限の書籍を手元に置いておくことが可能です。
いわば常に目の前に本棚がある状態と言っても過言ではありません。
読書専用の端末であるということ
次にお話するメリットはKindleというサービスよりもKindle端末によって実現するものです。
僕の購入したKindle Paperwhite Wi-Fi、ブラックは
- 表示は白黒のみ
- ブラウザは搭載しているが、おまけ程度の性能
- 音声再生は不可
という現代のガジェットとしては非常に機能の少ない端末です。
一般的にこの機能の少なさはデメリットと見られがちですが、読書のためのツールとしてはこの最小限の機能が強みとなるわけです。
読書だけに集中できる
もしKindle端末がメールやLINEもでき、フルカラーでアプリも使えてゲームもできる端末だったらどうでしょう?
小説の盛り上がってきたシーンや、集中して技術書を読み込んでいるときにメールやSNSの通知がくるわけです。集中できませんよね。
そういった外部からの情報はスマホや別のタブレットで把握しておけばいいわけですし、集中して読書に取り組みたいという人にとって、余計な機能というのはマイナスになりかねません。
Kindleという端末は読書という行為の品質をあげてくれるためのピンポイントツールなわけです。
白黒表示について
Kindle端末の液晶にはe-inkという技術が使われています。
このe-inkとは、
- 明るい光が当たっても反射しない
- 紙の本に近い表示
という特性を持っており、そのためにカラー機能が意図的に削られている形になります。
そのため長時間見ていても目が疲れず、同時にバッテリーが長持ちするというメリットを提供しています。
カラーの書籍でも見れなくなるわけではなく、モノクロで表示されるだけですので、内容を読むことには影響はありません。
ファッション誌など、どうしても色彩が重要な要素を占めるものについては、カラーで表示される端末やPCから閲覧すれば済みますので大きく困る場面は少ないでしょう。
ちなみにタブレット・スマホ・PC用アプリはAmazonから無料で提供されております。購入した書籍についてはそれらのどのアプリからも閲覧することが可能です。それぞれに向き不向きに応じて柔軟に活用できるのもKindleの大きな強みです。
紙の本に劣らない読書体験
上で説明しましたが、Kindle端末に搭載されているe-inkという技術は、一般的なタブレットなどに搭載されている液晶とは大きく見た目が異なります。
その上、高解像度のため文字の描画は非常に美しく、目に優しいバックライトも搭載しているため、明るいところでも暗いところでも快適な読書を楽しむことが可能となっております。
寝る前に、薄暗い部屋で目に負担をかけずにしっとりと読書できるというのが地味に嬉しかったりします。
重要な部分の管理が簡単
Kindleでは重要な箇所や覚えておきたいポイントを、ハイライトやしおり機能で書籍と同様に保存しておくことが可能です。いずれもワンタッチで利用することができます。
これらのチェックした部分は端末から消しても残っていてくれますし、他の端末(スマホやPC)からも参照することができ、さらにメモとハイライトというページからわかりやすく整理された形で閲覧することが可能です。
この機能は特に勉強や情報収集に利用するときに驚異的な効果を発揮してくれます。
よっぽど記憶力がない限り、本を読む中で「ここは重要だな、覚えておこう」と思ってもしばらくたつと忘れてしまうことがよくあります。
しかしこのメモとハイライトのページを活用したり、ハイライトした箇所を自分でクラウドメモツールに保存しておいて、何度も見返すようにすればしっかりと記憶に定着させることができます。
ちなみに僕はメモとハイライトのページから、自分がハイライトした部分をGoogleドキュメントにコピーし、どのドキュメントファイルをKindleに転送して常に読み返せるようにしています。
その辺の手順は以下の記事で紹介していますので、よかったら参考にしてみてください。
https://tisnote.com/kindle-google-document/
また、ハイライトやしおりだけでなく、ページ内にメモを残しておくこともできますので、読書中に湧いてきたアイデアなどを書き留めておいて、後から参照することもできちゃいます。
使いこなせば読書だけでなく学習やビジネスにも活用できるすごいやつなのです。
自動同期によるノンストレス
Kindle端末はWiFiも搭載されており、WiFiに接続できる環境下であれば購入した書籍が自動的にインストールされますので、いちいちPCなどにケーブルで繋いで転送するなどといった手間が一切ありません。
購入はPCでもできますし、Kindle端末本体からも購入することが可能です。シリーズものであれば続きが気になったらすぐに次巻を購入して読み進められますので、ついつい買いすぎちゃうこともしばしば・・・
3Gモデルも販売されておりますが、出先で購入して端末に転送したい場合はスマホのテザリングなどを使えば気軽にできますので、非搭載モデルで問題ありません。
充電が非常に長持ち
地味に嬉しいKindle端末の長所が充電が非常に長く持つという点。
僕はほぼ毎日、通勤や休み時間にKindle Paperwhiteで読書を楽しんでいますが、充電するのは多くて1週間に1回程度です。公式で1日30分程度の使用ならば6週間充電不要と記載されているくらいです。
普通のスマホやタブレットに比べるとほとんど充電が減らない感覚です。余計な機能を削ったことにより、副次的に煩わしい充電という行為を最小限に抑えてくれているわけです。
考慮しておきたい点
ここまでAmazonの回し者ではないのかと思われるレベルでベタ褒めしてきましたが、一応購入するにあたり注意しておいてもらいたい注意点やデメリットについて紹介していきます。
ここで述べる点について納得できる方だけが購入することをオススメいたします。
カラー表示非対応
上の方でも述べましたが、e-inkという表示技術の都合上、現状Kindle端末はカラー表示対応しておりません。
そのためカラー表示が重要な要素を占める雑誌やデザイン関連の技術書においては、不便を感じることも多いでしょう。
個人的にはそういったカラー表示を求める場面ではPCやタブレットから閲覧し、それ以外の文字ベースの書籍や漫画であればKindle端末を利用するという使い分けで対応可能であると考えています。
しかし読書対象の大半がそういったカラー重視のものの場合は購入は慎重に判断した方が良いでしょう。
固定レイアウトの書籍は読みにくい
特に参考書や技術書に多いのですが、Amazonで販売されているKindle書籍の中にはKindle端末に最適化されていない書籍も存在しています。
多くの小説や漫画などはKindle端末に最適化されてデータ構造をしており、文字サイズの変更や見やすいレイアウトへの変換が行われていますが、固定レイアウトの書籍はそのような最適化が行われておらず、場合によっては文字が小さく読みづらいというケースも発生します。
そういった書籍の販売ページには固定レイアウトであることを喚起する文言がはっきりと表記されており、無料サンプルをKindle端末に転送して読み心地を試すことが可能ですので、購入してから読み辛くてがっかりするようなことはありません。
大判の技術書であったり、古い学術書などを多用する方は対象の販売ページをチェックしてから購入を検討することをオススメします。
端末がたくさんあるけどどれがいいの?
ここまでつらつらとKindleとKindle専用端末の魅力と特徴について語ってきたわけですが、Kindle端末って何種類も存在しているので、どれを買えばいいかわからないという人も多いかと思います。
そこでKindleユーザーから見たオススメの端末とそれぞれの特徴について、比較しながら紹介していこうと思います。
Kindle Paperwhite
本命中の本命、迷ったらこれを買っておけレベルでオススメできるのが実際に僕も所有しているKindle Paperwhiteです。
これまで述べてきたメリットを享受したいのであればこのKindle Paperwhiteを買っておけば間違いありません。
値段は16000円ほどと決して安くはありませんが、快適な電子書籍ライフを送りたければこのシリーズを購入しておきたいところです。
3Gオプションについては基本的に必要ありません。上で述べたようにお手持ちのスマホにテザリングがついていれば出先でダウンロードすることが可能ですし、家庭やフリースポットのWiFiを利用すれば3G回線が欲しくなる場面は全くと言っていいほどないです。そのために基本的機能が変わらないのに5000円ほど余分にお金を払うのは正直勿体無いです。
またキャンペーン情報つきを選択すると2000円ほど安くなりますが、画面をロックするたびに表示される広告情報を鬱陶しく思わないのであれば選択するのもありでしょう。個人的には読書に集中するという観点からキャンペーン情報なしをオススメします。
Kindle Paperwhite 32GB マンガモデル
よりたくさんの書籍を持ち歩きたいという人にオススメなのがこのマンガモデル。
マンガモデルと銘打っていますが、基本的な性能は上で紹介したPaperwhiteと変わらず、単純に容量が増強されたシリーズになります。
重さ・デザインも変わらず、オフラインで読むことのできる書籍データが増えることになるので、容量の大きい漫画を中心に読みたいという人や、端末上のデータ整理に余分な手間を取られたくないという方には大変オススメです。
2000円ほど上乗せして8倍の容量が手に入るっていうのはかなり嬉しいポイントです。僕も買い換える時はマンガモデルを購入してみようと考えています。
その他の端末
特にオススメの端末は上の2つになりますが、他にもAmazonではKindle端末を販売しておりますので紹介していきます。
Kindle Oasis
Kindle界のラスボスことKindle Oasis。
- Kindleシリーズで最大の7インチディスプレイ
- Paperwhiteよりも軽い194gの本体重量
- Kindleシリーズ唯一の防水仕様
- ページめくりボタン/タッチスクリーン両対応
- 人間工学に基づいたデザイン
という僕の考えた最強Kindleといった感じの最高級端末です。
読書用端末に4万円をかけることができるという人であれば是非とも購入してその使い心地をレビューしてもらいたいです。
僕自身はPaperwhiteで割と満足しているので今のところ購入する予定はありますが、こだわり派であったり、浴室でも読書がしたいというのであればKindle Oasisも有力な選択肢となるのではないでしょうか。正直言って超欲しいです。
Kindle Voyage
Oasisには手は出せないけど、Paperwhiteよりはちょっとこだわりたいという人向け。
PaperwhiteとOasisの中間に存在する製品であるKindle Voyage。
カーボンと銀を使用した圧力センサーによるページめくりにより、Paperwhiteよりもより自然な読書体験が可能な一品ではありますが、個人的な感覚としてはちょっと中途半端かなという印象。
とはいえ軽く握りこむだけでページをめくることができ、ページめくりに連動して微かに振動するという点はかなり魅力的であることに違いありません。
重量もOasis、Paperwhiteよりも軽い180gですので、使い勝手も良さそうです。
Kindle(無印)
Kindle端末のエントリーモデル。一番安いKindle端末が欲しいという人向け。
先に言っておくと個人的には一番おすすめできないモデルです。
確かに9000円という価格は魅力的ではありますが、どうせ買うのならばPaperwhiteの購入を勧めたいです。
その理由としてはバッククリーンが無い点です。
例え暗い場所で読書をする機会が無いという場合でも、バックスクリーンがあるのと無いのとではかなり読みやすさが違ってきます。
電子書籍のメリットを最大限享受したいのであればバックスクリーンは外せない機能であると考えています。
重量は161gとシリーズ最軽量であり、値段もPaperwhiteより2000円安くはありますので、少しでも安い買い物をしたいという人がいれば止めませんが、僕は個人的にオススメしません。
その他のアクセサリについて
Kindleシリーズではケースや画面保護シートなどといったアクセサリも結構充実しています。
僕は読書の気が散るような画面キズを防ぎ、最低限の保護はしておきたいという理由で、Paperwhiteと同時に画面保護ケースと手帳タイプのケースを購入しました。
このシリーズはデザインが豊富で値段も手頃であり、作りもある程度しっかりしているのでオススメです。1年弱経っていますが今も現役で活躍してくれています。
あとは画面カバーです。画面カバーはどのジャンルでもそうですが、違いがわかりにくい。そんな時は思考停止で「ベストセラー1位」の文字に従うのが吉です。
他にも防水ケースやスタンドなどバリエーションに富んだアクセサリが揃っていますので、必要に応じてKindleストアのアクセサリカテゴリを漁ってみるとそれだけで結構楽しめます。
基本的にケースと液晶保護シートは揃えておくと安心して持ち運ぶことができますので、できる限り購入しておくことをオススメします。
まとめ:Kindleは良いものです。
Kindle愛ゆえに長々と語ってしまいました。
最後まで読んでいただけた方、ありがとうございます。途中で離脱してしまった方も届かないとは思いますがありがとうございます。
電子書籍というジャンルもここ最近ではだいぶ世間に馴染んできた印象を受けます。
紙の本が時代遅れであるというつもりは決してありません。紙の本には紙の本の素晴らしさがあります。
しかしケースによっては電子書籍の方が生活の質が向上するということは、この記事を読んで理解してもらえたことかと思います。
最初は読書用のツールに2万近くか・・・と思いましたが、Kindleによって得られる読書体験の向上を実感し、非常に安い買い物であったと今では感じております。
Kindleには実際に生活の一部に導入してみて気づく魅力が必ずあります。友人や知人に実物を見せてオススメすることも何度かありました。気に入って購入した人は皆、満足してKindleライフにどっぷり使っている模様です。
みなさんも騙されたと思って是非手を伸ばしてみてはいかがでしょうか。
閲覧いただき、ありがとうございました。