こんにちは、26才にして既に正社員からの退職を2度経験しているてぃすです。
転職というのは人生における大きな分岐点であり、誰かに自分の選択が正しいかを相談したくなるのは当然のことでしょう。
しかしその相談する相手を間違ってしまうと、間違った補正のかかった判断をしてしまう可能性があります。
その間違った相談先というのが今回お話する、貴方にとって身近な人。
今回は身近な人に転職・退職を相談することの落とし穴について説明させていただきます。
なぜ身近な人に相談するとよくないのか
思いやりによるバイアス
まず第一に把握しておくべき事実は、
貴方の身近にいる人は貴方が変わらないことを望んでいる
ということです。
よっぽどのブラック企業で体調を崩してしまうレベルの労働環境であるならまだしも、
- 不満を抱えている
- よりよい環境を目指している
というレベルの理由で有る場合、身近な人間はあなたの転職という意思に否定的な意見を持つ可能性が非常に高いです。
そういう人たちは本気で貴方のことを思いやって退職しないことを勧めてきます。
今の仕事を続けていれば、少なくとも衣食住には困らないという状況であれば、その状況が維持される選択を良いものとして捉えるのです。
貴方が別人になってしまうこと、転職に失敗して今の人生を台無しにしていまうことを心配して引き留める言葉を送ってきます。
貴方が信頼している人であればあるほど危険
自分を思いやってくれる人間の言葉には、どうしても信頼と納得を持って受け止めてしまいがちです。
正しいかは別として自分への愛あって故の言葉であるから。
そのような言葉は貴方が転職を考えるに至った理由、よりよい環境を目指す情熱などを忘れさせてしまいます。
これが身近な人に相談することをオススメしない理由です。
例えその場で納得し、退職を踏みとどまったとしても、それはただ痛み止めを処方されただけのようなもので、状況は何一つ改善されていません。
転職という大きな変化は勇気が要り、恐怖が伴うものです。
そんな不安定な状況下にある決意というものは、親しい人間の優しい言葉によって、容易に吹き消されてしまうということを忘れないようにしましょう。
特に相談すべきでない相手
同じ会社の人間
まずは会社の上司・同僚など。これは語るまでも無いかも知れませんが、相談する価値は一切ないです。
貴方が今いる環境に同じく身を置いている人間が、最終的にどういうアドバイスを送ってくるかなんて容易に想像できます。
止めてもらうことで自分の存在価値を再確認したい、などの理由でもない限り相談するだけ時間の無駄です。
家族・親戚
主に貴方の両親、兄弟、姉妹などです。
あなたの家族はやはり貴方の変化を恐れ、失敗を敬遠した判断を勧めてくる可能性は高いです。
思いやりから来るものではありますが、賢明なアドバイスであるとは言えません。
貴方のライフプランを真摯に受け止めてくれるような家族で有れば、価値はあるかも知れません。
しかし昔ながらの働き方をしている家族であれば、まず貴方の退職に反対してくるでしょう。
反対するまではないとしても、
『もう少し考えてみれば?』『せめて次の仕事が決まってからにすれば?』といった、保留を促す言葉を貰うのが精々といったところです。
社会の一員として世に出ているのであれば、自分の進路を家族に委ねる必要はありません。
では誰に相談すればいいの?
記事タイトルの内容については語り終わりましたが、じゃあ誰に相談すればいいの?となってしまうことかと思いますので、僕からオススメする相談先について書いていこうと思います。
基本的には自分と関係があまり濃くなく、しかし信用できる人間である必要があります。
転職経験のある知り合い
やはり何事も経験者にアドバイスを求めるのが一番です。
転職経験のある知人・友人、できればそこまで親しくはない人に会って相談してみるのはまずまずな選択です。
ただし付き合いが長く、非常に親しくしている友人だと、前述した身近な人に相談する悪い例に沿ってしまう為、気をつけましょう。
出来れば転職に成功した人・失敗した人の両パターンの話を聞ければベストです。また自分と働いている業界が近い相手であれば尚よいでしょう。
一個人の行動結果を見たところで自分の行く末を完全に予想することはできませんが、冷静な選択をする為のよい判断基準になることでしょう。
条件に該当する人を見つけるのはなかなか難しいとは思いますが、友達の友達を紹介してもらうなどで運よく相手を見つけることができたら積極的にアプローチしてみましょう。
自分の業界の人が集まるオンラインコミュニティ
職種によってはオンライン上で交友のあるコミュニティが存在しています。
そこでは自分と似た境遇で、自分と似た悩みを持つ人間をたくさん見つけることができます。
その中にはもちろん複数の職場を経験したことのある人も見つけることもできるはずです。
オンライン上であれば、言ってしまえばある程度ドライな関係ですので、バイアスのかかっていない意見やアドバイスを得ることができるでしょう。
ただしオンライン上で顔を合わせたことのない人間の意見が、信用に足るものである保障はどこにもありません。
悪質なウソを吹き込まれることなどはそうそうないかとは思いますが、真剣に話を聞いてくれる人を見つけられるかは運の要素が絡んでくることでしょう。
エンジニアであればTECH LOGICS、看護師であれば看護roo![カンゴルー]など、人口の多い職種であれば活発なコミュニティも見つけやすいです。
転職エージェント
経験者から話を聞く以上に意見の信頼性があるのが、その道のプロです。
貴方と同じように転職に悩む人を相手にしてきた人たちであれば、豊富な経験と情報から適切なアドバイスをくれる可能性が高いです。
ただ、どうしても転職エージェントというのは貴方が転職することで利益を得る人たちであるため、信用できないという気持ちも湧いてくるかと思います。
僕のようにひねくれた考え方をしてしまう人なんかは特に、
『いくら口ではベストの選択を勧めるとは言ってきても、僕が転職すれば貴方の給料が上がるんでしょう?』
という気持ちになってしまうことでしょう。
しかしそれならばそれで使い道はあると考えるのが一歩先の考え方。
利害関係が絡んでいることを認識した上で、有益な情報だけを仕入れに行こうという姿勢で話をしに行けば、転職エージェントほど使える相談先はありません。
要は貴方の都合から来るアドバイスは受け付けないぞ、というバリアを張った上で相談しに行けばよいわけです。
具体的には業界トップクラスの満足度を誇るDODAが転職の進め方やタイミングについて相談できるサービスを提供しているのでオススメです。転職のプロからノウハウを教えてもらえると言うのは、特に初めて転職する方には頼もしいことでしょう。
また各職種に特化したエージェントなども増えてきております。そういった特化型であれば業界の傾向も細やかに把握しており、貴方の現状を的確に分析してくれることでしょう。
例えば客先常駐を辞めたいエンジニアであれば、社内SEを専門に扱っており、転職のメリット・デメリットについての相談から受け付けてくれる社内SE転職ナビならピンポイントなアドバイスを受けることができます。
結局のところは自分で考え抜くことが大事
オススメの相談先も紹介しましたが、最終的に信じることができるのは自分の経験と判断です。
しっかりと情報収集し、深く考えた上で自分が下した決断を信じてやることが大事です。
自分のことを誰よりも理解し、誰よりも大切に思っているのは自分自身であるということを忘れてはいけません。
行動しない後悔は、行動しなかった公開の数百倍辛いものです。
転職という舵取りは勇気と体力のいるものですが、どうぞ自分の人生をよりよいものにする為に賢明な判断を目指してください。
閲覧いただき、ありがとうございました。