最近SNSやブログなどで『優秀なエンジニアとは?』みたいな議論で盛り上がっているのを良く見ます。どのようなことができれば優秀なエンジニアと言えるのか、みたいな。
正直言って僕はエンジニアとして優秀であるか否かについてはさほど興味を持てません。優秀であればその優秀さに伴った報酬を得られる職業であったのなら、僕も素直に優秀さを追い求めていたことでしょう。
しかしプログラマーとして未経験の言語に転身したにも関わらず、収入が2倍以上になった経験からそんな単純な職業ではないことを思い知ってしまいました。
優秀なエンジニア ≠ 稼げるエンジニアというのが現実なんですね。
そのため個人的に僕が着眼しているのは稼げるエンジニアであるか否か。です。
今回は自身の経験であったり、同僚や知人の体験談を元に感じた、稼げるエンジニアの条件について語っていこうと思います。
それにしてもすっごい俗なタイトル・・・
青い芝を求めるエンジニア
先に結論から述べると、稼げるエンジニアとはより良い環境を求め、それを手にするための行動を起こせるエンジニアです。チープな言葉でいえば野心のあるエンジニア。
何を当然なことをと言われそうではありますが、実際にこのことに気づかず、高い技術を持っているのに不相応な低賃金に甘んじて、搾取され続けているエンジニアを何人も見てきています。
隣の芝が青く見えて、自分の芝をもっと青くしたいと思える人こそが稼げるエンジニアとして高い報酬を得ることができるのです。
じゃあどうすれば『稼げるのか』
それでは具体的に稼げるエンジニアになるために取るべき行動について書いていきます。
働き方の視野を広げる
具体的にどのような働き方がエンジニアにとっても最も効率的なものであるかは置いておいて、現在の自分のいる環境以外の働き方について興味を持ち、調べてみることが非常に重要です。
例えば貴方が正社員として働いている場合、会社の指定した現場で働くというのは当然のことであると認識しているでしょう。
しかし世の中にはリモートを許容している企業も存在しています。また腕を磨いてフリーランス・派遣という働き方をチョイスすることでより柔軟な働き方を選択することも可能だったりします。
報酬の面でも同じ技術を扱っていても報酬は高ければ3倍以上の違いが出てくることもよくあることです。
なぜこのような違いが出てくるのかというと商流の違いや中抜きの額、営業の頑張り具合にもよるわけですが、大切なのは自分の努力以外の部分で報酬が変わってくるという点に気づくことです。
自分の市場価値を気にする
プログラミングやエンジニアリングに強い興味を持ち、趣味と言えるレベルで取り組んでいる人が陥りがちなのが、自身の市場価値への無関心。
生活に困らない程度の報酬が貰えてさえいれば、それ以上求めないという姿勢は搾取して利益を得ている企業側からすれば大変喜ばしいものです。
素直に自分に与えられた職務を果たして、技術を高める意識の元に努力を続けていれば、確かに評価されて高い地位を得ることはできるかもしれません。
とはいえ歪とも言える情報処理界隈においてはそういった人材には容赦なく理不尽な量の仕事が降りかかって、結果として時給換算すると牛丼屋のアルバイト並の効率で働くこととになりかねません。
それでも好きなことを仕事にしているのであれば幸せと言えるのかも知れませんけどね。僕はそんな人生は御免です。
歪な業界構造だからこそ上手く立ち回れば、いくらでも効率よく稼ぐことができるのがエンジニアという職業の長所でもあるわけですけどね。
相応の額を求めて行動する
この記事を見てくれているような人は既に自分の境遇に疑問を抱き、もっと高い収入を得たいという気持ちを持っていることでしょう。
そのような野心が芽生えている時点で既に上二つの条件はクリアしていると言えます。あと必要になってくるのは具体的な行動のみです。
身も蓋もない言い方をすればもっとわがままに行動するのです。
正社員の場合
正社員であれば給与交渉を行うのが定石でしょう。とはいえ従業員の給与をあげるという決断を渋る企業はたくさんあります。
もしあなたがすぐに会社を辞めてもしばらくは困らない状態であれば、思い切って退職する意思を交渉のカードに使うという手もあります。基本的に一度しか使えない上、給与が上がった場合も今後の活動に支障が出る可能性もありますので、そこは慎重に判断していきましょう。
それでも納得できる額にまで届かなかった場合は転職、あるいは派遣・フリーランスという働き方も視野に入れてみましょう。
大手エージェントを使えば低リスクで個人事業主として活動することが可能な時代です。しっかりと情報を集め、現状に取りうる選択肢を堅実に選んで行動していきましょう。
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派遣・フリーランスの場合
派遣・フリーランスであれば担当営業にもっと高い報酬の客先を要求する。同業他社を平行して利用することで対等の立場として交渉するなどが具体的な方法となってきます。
技術を高める場合も世間のトレンドであったり、案件の傾向などをしっかりと調べてクレバーに取り組んでいく必要があります。そして取り組んで身につけたスキルをしっかりと売り込めるようなテクニックを身につけることが出来れば尚良いでしょう。要するにエンジニアは自分を営業する力を鍛える必要があるということです。
結論:エンジニアよ、ワガママであれ
僕が今回の記事で言いたいことは、技術がなくても世渡りが上手ければいい、ということではありません。もちろんエンジニアとして高い技術を持っていればいいことには違いありません。技術があるだけでは足りない、ということです。
優秀であるにも関わらず、生活に困らない程度の給料しか貰えていないエンジニアが存在している現状に強い疑問を感じ今回の記事を書くに至った次第です。