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購入レビュー

プログラマ兼ブロガーがHappy Hacking Keyboard(HHKB) Professional 墨を使ってみた感想

投稿日:

こんにちは、フリーエンジニアのてぃすです。

キーボードといえば、ITエンジニア・プログラマまたは文章を書くのがメインの職業の人にとって、相棒とも言える大切な存在です。

莫大な時間キーボードに触れる職業である以上、少しでも早くタイピングでき、疲れにくいキーボードを利用することの価値は非常に大きい。

僕も以前からMajestouchのメカニカルキーボードを購入して、上質なキーボードの魅力を強く感じていました。

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MacBook Proを購入してからは持ち運ぶことも多かったため、ノートのキーボードを中心に使っていたのですが、リモートの仕事も増えてきて、そろそろちゃんとしたキーボードで作業効率の向上を計りたいと考え、ITエンジニアの間で高い評価を誇るHHKB(Happy Hacking Keyboard)の購入に踏み切りました。

購入から1ヶ月ほど経過し、使い心地や機能について冷静な判断ができるタイミングになりましたので、ITエンジニアにとってHHKBが買いかどうかをご紹介していこうと思います。

上位機種ともなれば3万円ほどになるHHKBの購入を悩んでいるという人は是非参考にしてみてください。

HHKBとは

PFU Happy Hacking Keyboard Professional BT 日本語配列/墨 PD-KB620B

Happy Hacking Keyboard、略してHHKBは60年以上の歴史を誇るコンピュータ開発の老舗である株式会社PFUの販売する最高級のPC用キーボードです。

上位機種では、静電容量無接点方式という技術が使われており、快適な押し心地と高い耐久性が特徴となっています。

また一般的なキーボードとは微妙に異なるキー配列が採用されており、慣れれば他のキーボードでは実現できない作業効率を得ることができると評判です。

今回購入した機種

今回僕がいくつか存在するHHKBの中から選んで購入したのは、HHKB Professional BTという機種の英字配列モデルです。

いわゆるBluetoothで接続することが可能な機種です。現行のHHKBシリーズの中でも最上位機種、最も値段の張る機種ですが、今回は思い切ってこちらの墨カラーを購入しました。

参考までに僕はMacのPCを使うことが多いです。ただしHHKBはMacでもWindowsでも快適で利用できる設計になっています。

Bluetoothを選んだ理由と使い心地

購入したHHKB BTは通常の有線のProfessional2の接続方式がBluetoothに変更されたタイプの機種です。

なぜ有線タイプと比べて5000円ほど高額のBluetooth版を選択したのかといえば、当然配線がいらないという理由から。

有線であってもしっかりとケーブルを束ねて整理すれば、それほど邪魔にならないという意見もあります。けど僕はケーブルが無いなら無いに越したことは無いと考えるタイプの人間です。

どうせ高い買い物なのだから、ちょっと値段が高くても使い回し安さを優先してBluetoothタイプを購入しました。

ちなみに最後まで悩んだのが、HHKB BTの副作用で生えてしまった上部のポッコリ。これの見た目が好きでは無いので、最後まで迷いましたがタイピングするときには自分からは見えにくいし、まあいいでしょのスタンスで見て見ぬ振りをすることに決めました。

接続の安定性について

優先に比べて接続の安定性に難アリという意見もあるBluetooth接続ですが、実際のところどうなのかと気になっている人も多いと思います。

僕もこの接続の安定については、レビューや試し打ちでは評価仕切れない部分もあるため、賭けの感覚が強かったです。

結論から言って、接続が途中で切れたり、タイピングの遅延といった不具合については今のところ一度も感じていません。

さすがは老舗のPCメーカーと言ったところでしょうか。

接続先の切り替えについて

Bluetoothのキーボードやマウスを使っている人が他に気に点といえば、キーボードの接続先の切り替えの簡単さでしょう。

基本はPCに繋いでおいて、必要に応じてスマホやタブレットに接続したかったり、いくつかのPCを業務に応じて使い分ける必要があるケースにおいては重要なポイントです。

この点に関しては、切り替えがスムーズかと言われると答えはNoです。

ご利用のPCや端末によるかと思いますが、僕は仕事によってPCを切り替えることが多いのですが、その度にBluetoothの設定をいじったり、HHKB自体の電源を入り切りしたりする必要があります。

Logicoolの上位機種のようにスイッチ一つで接続対象を切り替えることができれば、もう少し便利になったのでは無いかと考えています。

電源の方式・もちについて

無線接続の機器全般においてチェックしておきたいので、電源供給の方式・そしてバッテリーの寿命や電池のもちです。

HHKB BTでは電源に単三電池を採用しています。またそれだけではなく電池切れのさいの救済として、給電用USBコネクタを備えています。常にこのケーブルに繋いでおくという使い方もありますが、なら有線買えよとなるので、あくまでもしもの際の備えといった形でしょう。

個人的に僕はこの電池方式は高評価ポイントです。充電バッテリー式だと使わないときに充電する気配りがダルいですし、長く使っているとバッテリーがヘタってしまうというデメリットがあります。

電池のもちについては僕は購入から1ヶ月、ほぼ毎日10時間以上使っていますが、今のところ一度も交換していません。しかも付属品の単三電池で、です。

バッテリー式のものを使っていると2週間に一度は充電をしないといけないことが多かったため、これだけ持ってくれることは地味ながらも非常にありがたいポイントです。

使い心地・タイピングのしやすさ

キーボードを選ぶ際にもっとも重要なのはもちろん、タイピングのしやすさと使い心地です。

僕はノートPCの備え付けのキーボードはもちろん、AppleのMagic Keyboard、Logicoolのいくつかのシリーズ、メカニカルキーボードなど様々なタイプのキーボードを使用してきました。

その上での感想は、使い心地は非常に快適と言えます。

軽い打鍵感でありながら、タイプミスは発生しにくい

前述した通り、購入したProfessional BTを含むHHKBの最上位機種には静電容量無接点方式が採用されており、軽いタッチで確実なタイピングを提供してくれます。

安いキーボードでありがちなのが、奥まで押し込まないと反応してくれず、タイピングの疲労感がたまりやすいということ。その点、HHKBは製品情報や多くのレビューにある通り、軽いタッチで入力を感知してくれるので、タイピングの際の負担が非常に少なくなったと感じています。

かといって触っただけで入力されるといったこともほとんど発生せず、まさに絶妙なバランスの設計がなされていることを実感しました。

押下した時の跳ね返りも程よく、心地よいテンポで長時間タイピングしても疲れがたまりにくいというのも使っていくうちに体感することができました。

ノートPCのキーボードに慣れている人

ノートPCのキーボードやパンタグラフ式のキーストロークの浅いキーボードに慣れている人にとってはキーストロークの深いHHKBは最初のうちは違和感を感じるでしょう。慣れてくると多くの人が深いキーストロークの方がいい、と感じることが多いようですが、心配な人は実売店で試し打ちをしてみるなどをしてみても良いでしょう。

ちなみにメカニカルキーボードなどの深いキーストロークに慣れている人に向けて、個人的な感想を述べておきますと、打ち心地は軽いが、赤軸のメカニカルキーボードよりは重い、という印象です。

最初のうちは赤軸より力がいるな、と感じました。ただ慣れてくると跳ね返りが赤軸よりもあることから総合的にタイピングのスピードが上がったと思っています。

また地味ながらもHHKBの快適な打鍵感を提供しているのが、キーボードの配置角度。画像をみてもらえればわかると思いますが、この絶妙な高さの配置のされ方によって、キーボードの上部までストレスなくタイプすることが可能となっています。

REALFORCEではなくHHKBを選んだ理由

HHKBと同様に静電容量無接点方式が採用され、HHKBと並んで最高級キーボードとして大きな人気を誇っている東プレのREALFORCE。僕もHHKBの購入を検討するにあたり、最後まで悩んだのですが

  • 使う機会の少ないキーが多い
  • 見た目がHHKBの方がシンプルでかっこいい
  • Bluetooth対応モデルがない

という理由から今回はHHKBを選択しました。

ただ最近発売された東プレとPFUのコラボモデルであるREALFORCE PFU Limited Editionは勢いで購入してしまいそうなほど、興味津々です。

特殊なキー配列について

HHKBは日本語配列・英字配列共に、一般的なキーボードとは少し異なる配列が採用されています。その違いについて使ってみた感想を沿えて説明していきます。

注意ポイント

僕は英字配列を使用していますの、英字配列に沿った説明となります。ただ基本的な特徴については日本語配列と大きな違いはありません。

わかりやすく有名なところで言えば、ファンクションキー(F1〜F12)が存在していないということ。

この点については画像をパッと見るだけでわかると思いますが、通常ファンクションキーが存在している最上段がごっそり存在しないということに起因しています。

HHKBにおいては、Fnキー + 数字キーを同時にタイプすることによってファンクションキーを利用することになります。

使い道によりますが、ファンクションキーを使う場面はそう多くなく、ホームポジションから遠いファンクションキーが存在しないことはデメリットよりもメリットの方が大きいのではないかと感じています。

また上下左右の矢印キーが存在しないこともよく論じられるHHKBの特徴です。

こちらについてはFnキー + 画像の赤枠のキーが代用することができます。キーの種類でいうと

  • 上:[
  • 下:/
  • 右:'
  • 左:;

となっています。

この仕様については正直にいって慣れがかなり必要な点かと思っています。とっさのタイミングですぐに押せるようになるには時間がかかかるかと思いますし、Fnキーと組み合わせた時にも押しやすい位置とは言えません。

プログラマとしてはさほど矢印キーを押す機会は多くないので、気になることは少ないですが、多用する人は慣れる時間か、キー配置のカスタマイズが必要になることを念頭においておいた方が良いでしょう。

他にもDeleteキーや波ダッシュの配置が微妙に異なるなどの違いがありますが、大体は専用ツールを使ってカスタマイズしたり、慣れによって解決する程度の違いです。

個人的な感想としては、巷で噂されるほどのトリッキーな配置ではないと感じています。エンジニアにとってはタイプする機会の多い記号のほとんどはベーシックな配列と大差ありませんしね。

他のシリーズについて

今回僕が購入したのはHHKB Professional BTの墨カラー、英字配列です。

同じBTの中でも日本語配列、無刻印の英字配列などのラインナップも存在しています。無刻印も興味はあったのですが、そこまで完璧なブラインドタッチを身につけているわけではないので、選択肢から外しました。

またカラーは墨と白が存在しています。白もクラシックな雰囲気が人気ではありますが、個人的に周辺機器は黒で統一したいと考えているので墨を選びました。

また接続の安定性を何よりも優先したい、無線である必要を感じない、という人は有線モデルを選ぶのもアリだと思っています。てっぺんのぽっこりが存在しないという点も大事です。大事です。価格も有線の方が5000円ほど安くなっています。

それ以外にも有名どころだとLite2という廉価版もHHKBシリーズとして発売されていますが、実際に触ってみた感触や多くのレビューをみる限り、他のHHKBシリーズとは悪い意味で別物、という声も多いのですがあまりオススメできません。ただキーストロークの深いタイプの使い心地を体験してみたい、あるいはキーボードに2万円以上払う必要性を感じないという人は試してみる価値はあるかもしれません。

どこで買うのがオススメか

キーボードの購入は家電量販店・通販で買うという選択肢がありますが、個人的にはAmazonで制作会社であるPFUが販売しているページから購入するのをオススメします。

届くまでが早く、送料も良心的、かつ信頼できる販売元ということで僕は今回Amazonから購入しました。高い買い物ですので、そこは慎重に選びました。

実際に使い心地を確かめてみたいという人は家電量販店で試し打ち、気に入ったらそのまま購入というのもアリかもしれません。ただ僕はこれまでキーボードを選ぶ中で、店舗によって管理状況にムラがあると感じ、店舗には申し訳ありませんが、試し打ちしたのち通販で購入するという手段を取ってきました。

そこまで気にならないという人も多いかと思いますが、僕は店舗に陳列されている商品と、倉庫に保存されているもので言えば、倉庫に保存されている方がいいなと感じてしまうタイプの人間です。

また似たような理由で僕は中古購入も選択肢から外しました。値段が値段ですので、中古で安く購入するという人も多いですが、長時間手で触れるものはできれば新品がいいなと感じたこと、どうせ長期間使い込むことになるものだということで、新品での購入を選びました。

まとめ:キーボードを使う機会の多い人には強くオススメ

キーボードというのは個人の好みもあり、実際に触ってみないと特徴が伝わりにくいものであり、購入する際の悩みが付きない品です。

かといって店舗で試し打ちをしてみても、いくつか触っているうちにどれが自分に向いているのか、などを冷静に見極めることが難しくなってきます。

そういう時にプログラマや文章書きをメインにしている人々から高い評価を得ているHHKBに賭けてみるという選択は個人的に正解だったなと思っています。

HHKBの開発に関わった東京大学の名誉教授である和田英一氏は以下のようなコメントを述べています。

アメリカ西部のカウボーイたちは、馬が死ぬと馬はそこに残していくが、どんなに砂漠を歩こうとも、鞍は自分で担いで往く。
馬は消耗品であり、鞍は自分の体に馴染んだインタフェースだからだ。
いまやパソコンは消耗品であり、キーボードは大切な、生涯使えるインタフェースであることを忘れてはいけない。
 
【東京大学 名誉教授 和田英一】

脳波を読み取って入力できるような近未来的なインターフェースが登場すれば別ですが、長く使う道具はより高品質で長寿命なものを求めるべきであると僕も感じています。

今回の記事がキーボード選びに悩んでいる人の参考になれば嬉しく思います。

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