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ITエンジニアのためのキャリア向上ノウハウブログ

エンジニア独立

稼げないエンジニアは過小評価が原因

更新日:

こんにちは、フリーエンジニアのてぃすです。

僕は正社員時代、3年目になっても手取りが20万にも届かない残念な状態にありました。その時は、

てぃす
ITエンジニアとか全然稼げない職業なんだな

という印象を持っていました。別の業種に就こうと考えたことも1度や2度ではないです。

そして正社員を辞めてフリーランスになって月100万程度は安定して稼げるようになり、エンジニアの収入の相場のカラクリが少しずつ掴めてきました。

勘違いしないで欲しいのですが、単に正社員よりフリーランスの方が優れているということが言いたいわけじゃないです。

月収が5倍になった原因は自分に対する客観的な評価を改めたことに起因していると考えています。

今日は現在の収入に不満を抱いているエンジニアに向けて、過小評価が生むエンジニアの低賃金についてお話していこうと思います。

この記事を読んで欲しい人

今回の記事は以下の条件に当てはまる人に特に読んで欲しいと思っています。

読んで欲しい人

  • ITエンジニアとして働いている
  • 年収が400万以下である
  • 現在の収入に不満を持っている

自分の興味がある仕事をできていれば収入なんてどうでもいいという人も当然いるでしょう。そういう人には今回お話するノウハウは役に立たないでしょう。

当てはまるという人は是非続きを読み進めてください。

自己評価の低いエンジニアは業界のカモ

エンジニアと企業の関係

まず前提として、エンジニアの給与の相場というのは大分狂っています。

市場価値、いわゆる企業がエンジニアの力を借りるために出す額というのは、近年の需要増大・人手不足からかなり高額になっています。

その一方で、エンジニアに対してその3分の1も給与として支払っていない企業も多々あります。特にヒドいSES企業なんかだとゴッソリ持って行かれます。

自社開発をしているベンチャーやスタートアップでも、ストックオプションや企業の成長のためという名分を用いて、報酬に割かれるべきコストを大幅に削っているところも多いです。

もちろんそれ自体が悪いことであるというつもりはありません。削減すべきところは削減し、払わずに済むものを払わないというのは立派な戦略です。

で、そういう企業がエンジニアが欲しい、でも企業の利益を追求したいと考えた時に取る手段は明確になります。

一定の範囲内でエンジニアの求める額を支払う

です。

収入の低いエンジニアの特徴

そんな企業とエンジニアの関係性がある中で、どのような人が満足な収入を得られない状態になってしまうのか。

簡単な話です。自分がもらうべきであると考えている金額の低い人は低収入に陥りやすくなります。

特に別業界から転職してきた人や、これまで低賃金の企業に勤めていたエンジニアは無駄なところでストイックで、自己評価が低く、間違った謙虚さを持っているケースが多いです。

無駄なところでストイック

エンジニアとして日々勉強し、業務に熱心に打ち込むことは大変素晴らしいことです。そういったストイックさはエンジニアとしてのキャリアを充実させるためにはとても大事なこと。

ここでいう無駄なところでストイックというのは、

勉強させてもらえるのだから、低賃金でも我慢しよう

という姿勢です。

確かに魅力的で勉強になる経験が積める場所というのは貴重なものです。

ただこの思考が行き過ぎると、必要以上の期間にわたって、本来もらうことのできる給与を手放し続けることになってしまいます。

勉強させてもらっているが、その分貢献できているという事実は常に持っておくべきです。

自己評価が極端に低い・間違った謙虚さ

この業界にいて、特に感じるのは、自己評価低い人が多いなーという印象。自分よりも高いスキルを持っているのにも関わらず、もらうべきと考えている給料のハードルが非常に低い。

個人的にSNSなどで高いスキルを持ったエンジニアの発言に影響を受けているケースが多いです。そういう人たちに比べれば自分は全然ひよっこだ…みたいな。

そういった劣等感を励みに努力をすることはいいのですが、

自分は高いスキルのエンジニアに比べたらまだまだ = 自分が高い給料をもらえるはずがない

と結びつけてしまうことは非常に危険です。最近ではキャリアの薄いエンジニアであっても高単価で欲しがる企業は存在しているわけですから。

ポイント

謙虚さは大事だけど、思考停止の自己否定はダメ

収入が伸びない原因を排除する

上でお話した条件に当てはまる人は、できるだけ早く行動を起こして状況を変えるべきです。ではどのような行動を起こせば低賃金の原因を取り除くことができるのか。

簡単に言えば低賃金に陥ってしまっている原因を取り除けばいいわけです。もちろん傲慢な態度を取れとか、嘘の経歴を語れというわけではありませんよ。

正当な自信の材料を作る

急に自分に対して自信を持つというのはなかなか難しい話です。

特にエンジニア歴が2年目、3年目というキャリアの浅い場合、本来であれば月60万円は稼げる市場価値があるにも関わらず、固定観念・周囲の印象によって自分を卑下して眺めてしまうケースがとても多い。

そんなときに手っ取り早く自信をつけるには自分のサービスを作って公開するというのがオススメです。

Webサービスでもアプリでも、デザイナーであればポートフォリオサイトでもいいでしょう。

そこまで複雑な機能がなくても、一から環境を構築し、設計・実装を行なった実績というのは想像以上に企業から求められる材料となります。

今やネット上にサーバーを借りて、サービスを公開するための手順というのはいくらでも転がっています。そういった情報を参考にすれば、時間はかかるかも知れませんが全く不可能な行動ではありません。

僕もエンジニアとしてキャリアチェンジを行う際、Ruby on Railsで以下のサービスを作りました。

https://hideword.com/

機能としては非常にシンプルなものですが、このサービスを作っていることを伝えることで企業に興味を強く持ってもらうことができ、事実未経験のRuby案件で100%のオファー率を実現できました。

自分がある程度知識と技術を持っていること、サービスを完成させる熱意をアピールすることができるという点で、これほど効果的な手段は無いと考えています。

情報を集める

エンジニアとして収入をあげるために必要なこととして、技術向上と同程度に重要なのが、自分の市場価値を知ることです。

ただし現職の営業や管理職に

僕の市場価値ってどんくらい?

なんて訪ねたところで、はぐらかされればまだいい方で、都合のいい嘘の情報を吹き込まれる場合もあります。ついでに転職しようとしていると察せられて厄介な事態に発展する可能性もゼロではありません。

ではどうすればいいか。個人的には転職サービス・エージェントから話を聞くことがオススメです。

もちろんそういったサービスも自分たちの利益のために確かな真実を伝えてくれるとは限りません。けど彼らは同時にエンジニアからの信頼を得ることを重要視していますので、就職している企業に聞くよりも情報の確度は高いですし、質問することによる関係悪化などを気にする必要がありません。

また現在は複数のエンジニアの就業支援サービスがしのぎを削っている状況ですので、それらの複数のエージェントなどに話を聞くことで、限りなく事実に近い情報を得ることができるはずです。

その時に重要なのは自分の求めている収入幅を曖昧に伝えない、ということです。

営業
○万円は厳しいけど、○万円くらいの案件なら紹介できるんですけど…
じゃあそのくらいでも…

となってしまっては、自分の本来の市場価値がぼやけてしまいますので、要注意です。

以下の記事・カテゴリでは実際に自分が利用したことのあるエージェントを中心にオススメを紹介しています。興味のある人はご覧になってください。

【2019年版】現役フリーランスエンジニアがオススメするフリーランスエージェント4選

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まとめ:どうせ同じ職業やるなら稼いだ方がいい

エンジニアの収入と待遇は日に日に向上しており、別業種から転職してこようと目指す人も増えてきています。

確かに稼げて、将来性のある仕事であるには違いませんが、黙々と日々の仕事をこなすだけで高収入を得られる理想郷という訳ではありません。

自分の価値を把握し、正しい自信を身につけることで、エンジニアという職業のメリットを最大限享受していきましょう。

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