TIS ENGINEER NOTE

ITエンジニアのためのキャリア向上ノウハウブログ

エンジニア独立

他のエンジニアと差をつけるための面談前の下準備

更新日:

こんにちは、フリーエンジニアのてぃすです。

僕は正社員から派遣、フリーランスへと転身する際に、絶対に妥協したくないという意志の元、半年ほどの間に10件近くの面談を体験してきました。

今日はその時の体験を元に、エンジニアが面談を受ける前に下調べしておくべきコンテンツについて紹介していこうと思います。

なぜ下調べが必要か

エンジニアって面談を軽視している人が多いんですよね。

ある程度の経歴があるエンジニアは、売り手市場であることも手伝い、まあまあ満足できる就業先を得られるのでそこまで面談対策をじっくりしている人は少ない。

逆に経歴が浅いエンジニアは自分を採用してくれる企業に拾ってもらえればいいや、くらいの半ば諦め気味なスタンスで面談に望んでいるケースが多いです。

しかし、より理想的な環境、高収入を目指して行くつもりであれば1つ1つの面談に対して妥協なく挑むことは必須であると言えます。

その時に是非実践して欲しいのが面談相手に関する詳細な下調べ

僕は面談を繰り返す中でそういった下調べを実践し、面談に出向いて得られるフィードバックを元に調査内容を改善する、ということを繰り返してきました。

おかげで最近では自分の希望する単価で9割以上の確率でオファーをいただけるようになりました。

下調べに活用すべきコンテンツ

面談の前に案件紹介エージェントや派遣会社から、どういった企業でどのようなプロジェクトに参加するのかを聞くことが可能なケースがほとんどです。

フリーランスエージェントであればレバテックフリーランスギークスジョブ、派遣であればパーソルテクノロジースタッフの派遣 などで実際に面談する企業の詳細な情報を提供してれました。

そういったサービスから仕入れた情報を元に以下のコンテンツをチェックしていきましょう。

コーポレートサイト

まずは企業のコーポレートサイトで、その企業がどういったサービスを提供していて、どのような理念を元に動いているのかを把握しておきましょう。

エンジニアがそのあたりの経営的な情報を仕入れておく必要があるのか?と思われるかと思いますが、重要なのはその企業に対して関心を持っているということを相手に伝えることができる点です。

職務経歴の紹介や、質疑応答の中に前もって調べておいた情報を挟むだけでも、視野・関心の広さを相手に感じさせることができます。

面接官としても自分が従事している企業・プロジェクトに強い関心を持ってくれていることに悪い気はしないはずです。

お世辞を言えばいい、というわけではありません。その企業・プロジェクトに参加したいから面談を受けるわけで、その参加したい企業への関心を表に出すのが重要、ということです。

採用ページ

同じく企業の公開するコンテンツでチェックしておきたいのが採用ページのエンジニア欄。

採用ページを見ることによって、コーポレートサイトでは測れなかった企業の求める人材像を掴むことができます。

自分の提供できる価値企業の求める人物像がクロスするポイントを前もって把握しておくことで、より無駄なくアピールを行うことができます。

外部求人サービス

その企業が公開しているサイト以外にもチェックしておくことをオススメするのが外部求人サービスにおける求人内容。

ここでは企業の求人ページ以上に生々しく、企業の求める人材の条件を知ることができます。

こういった求人サービスであれば給与・単価も掲載されている可能性もあるので、自分の希望する待遇に届いているかの確認・価格交渉にも活用することができます。

公開案件に限られますが、もし存在していれば是非チェックしておきたいですね。

Wantedly

色々と話題に事欠かない日本のビジネス向けSNSの代表格であるWantedly。

実際にこのサービスを使って仕事探しをするかは賛否両論あるかと思いますが、情報収集のためのツールとしては非常に有用です。

企業の更新具合にもよりますが、企業が投稿している記事を通して現場に関するリアルな情報を得ることが可能です。

採用ページは結構無機質な印象がありますが、Wantedlyに投稿されている採用情報は若干フランクな形式が多いですので、現場の雰囲気を想像しやすいです。

「Wantedlyでこんなことが書かれてましたよー」と切り出せばちょっと砕けた感じのトークのきっかけにすることができます。

面接相手も人間なわけで、面接する側が緊張しているというパターンも多々あります。そんな状況で空気を少し緩めることができれば、コミュニケーション能力のある人材として期待値をあげることが可能です。

エンジニアブログ

全ての企業が公開しているわけではありませんが、是非探して内容を確認しておきたいのがその企業で働くエンジニアのブログポストです。

これまで上げてきたコンテンツの中でも特にコアな情報を得ることができます。

エンジニアの面談では実際に現場で働くエンジニアが面接官として対応してくれるケースが多いですので、前もってその現場で働くエンジニアの雰囲気・技術的関心を掴んでおくのは非常に有益であるといえます。

そういった記事に書かれている内容が分からないのに知ったかぶりをする必要はありませんが、ある程度掲載されている技術について概要を調べておくことができれば、技術的関心や意欲のアピールに繋がります。

面談相手がエンジニアであれば、Wantedlyと同様にフランクなトークの切り口とすることもできるのでもし見つけたら一通り目を通しておきましょう。

まとめ:情報を制する者が面談を制する

エンジニアに限った話ではありませんが、採用面談においては、

  • これまで培っていた経験・知識
  • 最新技術への関心
  • 一緒に働きたいと思えるような人物か

といった印象が複雑に絡み合った上で判断材料とされます。

そして面談の相手となる方も必ずしも人事のプロフェッショナルであるとは限りません。これはエンジニアの面談では特に顕著。

よって能動的に自分の提供できる価値が企業の発展にどう繋がるかをアピールすることが必要となってきます。

そういったアピールの質を向上させる第一歩が入念な下調べであると僕は考えています。

別に営業みたいに軽快で流暢なトークを披露する必要はありません。技術者としてそこで働きたいという気持ちを淀みなく面接相手に伝えることが重要なのです。

この記事が理想的な労働環境を目指すエンジニアのお役に立てば幸いです。

閲覧いただき、ありがとうございました。

よく読まれている記事

エンジニア独立

2019/4/15

フリーランスエンジニアになって大変だったこと・苦労したこと

どうも、フリーランスエンジニアのてぃすです。 このブログでは基本的にITエンジニアの独立を勧めることが多いですが、今日はちょっと視点を変えて、フリーランスエンジニアとして活動する上で、苦労することに視点を当ててお話していこうと思います。 世間ではフリーランスをもてはやす声、それに対する反論などが飛び交っていますが、多くの意見が「フリーランス」という一括りにしたもので、実情を捉えていないものがほとんどであると感じています。 この記事では実際に僕がフリーランスエンジニアとして活動してきた中でリアルに体験してき ...

続きを読む

エンジニア独立

2019/5/29

エンジニアの強い味方、フリーランスエージェントとは?

このブログで度々登場する単語であるフリーランスエージェント。 これまで正社員として企業に所属してきたエンジニアにとっては馴染みのない単語だと思います。 なんとなく案件を紹介してくれるサービスだろう。 食べログの飲食店が案件に変わったようなものだろう。 派遣の意識高い系なのだろう。 くらいの印象の方もいらっしゃるかも知れません。 そこで今回はエンジニアにとって、フリーランスエージェントとは何者なのか、利用することによってどんなメリットがあるのかについて説明していこうと思います。 理屈はいいからどのエージェン ...

続きを読む

エンジニア独立

2019/5/29

プログラマーという働き方を見限る前に見ておくべき記事

プログラマーとかSEってちょっと前まで最先端の働き方って感じで世間でもてはやされていましたが、今ではブラック業界の代表格と言われるようになっていますよね。エリート社畜の巣窟とか。 実際SIer系の案件であったり、システム会社を名乗る派遣企業によって希望を持って入ってきた若者が食いつぶされてきたわけですから、当然の帰結ともいえます。 実際僕がこれまで正社員として働いてきた会社も、みなし残業という名の残業未払いであったり、都内にも関わらず勤続2年目で手取り17万円とかいう扱いを平気でやってきました。鬼畜の所業 ...

続きを読む

エンジニア独立

2019/5/29

正社員エンジニアという働き方を批判してみる

今回はちょっと過激めなタイトルを飾ってみました。 僕はエンジニアとして、正社員・派遣社員・フリーランスとして働いて来ていますが、その中でどうしても正社員という働き方が特別もてはやされているのかが分かりません。 とはいえ有名理系大卒で競争力激高な大手企業のスーパーエンジニアだったり、激レアホワイト企業に勤めている人に反論されたらぐうの音も出ないというか、論点が変わってきてしまうので、以下の条件に当てはまるような正社員エンジニアに向けてのお話ということで読み進めていただければなと。 20代で年収300万円以下 ...

続きを読む

エンジニア独立

2019/5/30

レガシーな技術を扱っていたSES正社員がモダンな技術を扱うフリーエンジニアになるまでにやったこと

こんにちは。フリーエンジニアのてぃすです。 僕は独立する前、SESの正社員として非常に歴史の長いプロジェクトに常駐で参加していました。 Javaを使ったシステムなのですが、他のJavaエンジニアに聞いても「なにそれ」と言われてしまうような非常にマニアックなフレームワークを最新から数年遅れのバージョンで扱っていました。 自動テスト?クラウドサーバー?なにそれ?的な非常にレガシーかつ面白みのない状況に嫌気と不安を感じて独立を志したわけです。 で、この時のような僕と同じような状況で悩んでいる人ってのをエンジニア ...

続きを読む

-エンジニア独立
-

Copyright© TIS ENGINEER NOTE , 2023 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.