どうも、フリーランスエンジニアのてぃすです。
ITエンジニアとして働いていく上で、大部分の人が経験する面談。
その後の数ヶ月、正社員や長期プロジェクトであれば数年の待遇を左右する超重要イベントなのですが、多くのエンジニアがこの重要性に気づいていません。
- とりあえずこれまでの経歴を箇条書きして
- どこかで調べてきたような自己PRを適当に書いて
- 面談で書いてあることをそのまま口にする
といった投げやりな面談を続けていては、売り手市場ということもあり仕事に困る可能性は低いですが、待遇の良い仕事を気づかないうちに逃してしまうことでしょう。
僕は正社員として、フリーランスとして、反省と改善を繰り返しながら面談を経験し、今では面談を受けた企業から高確率でオファーをもらえるようになり、順調にエンジニア稼業を続けることができています。
そこで今日はこれまで培ったノウハウを元に「仕事を選ぶ側になるための面談テクニック」を紹介していきます。
こんな面談していませんか?
まずはあなたが間違った面談をしていないかチェックしましょう。少しでもドキリとするような項目があれば、次の差がつく面談テクニックを読み進めましょう。
経歴書を睨みつけながら内容をそのまま読む
ダメな面談の最も典型的なパターンが、持ち込んだ経歴書・職務経歴書の内容を睨みつけながら、端から端まで全て読み上げるパターン。
これの何が行けないかというと無駄な情報が多すぎるという点です。
あなたの経歴にもよりますが、全ての経歴が面談相手の企業にとって有益なものであるというケースはマレです。
面接官とて人間です。中には面談慣れしていない現場のエンジニアが面談相手となることもあります。
受け取って咀嚼できる情報量にも限りがありますし、判断材料としての魅力に欠けた内容をダラダラと話すぎてもダレてしまい、本当に伝えたい内容が伝えられない可能性も高くなるでしょう。
経歴を伝えれば、面接官が勝手に評価してくれると思い込むのは今日で卒業するべきです。
分からないことを知ったかぶりする・曖昧な返事
次によくあるのが、質疑応答や経歴に対する質問をされた時に知ったかぶりをしたり、言葉を濁してしまうパターンです。
1年以上前に触っていた技術とかだと、詳細を忘れてしまったりしていることはよくあります。
また自分が触ってきた技術のよりコアな部分について、知らないことというのは複雑なプログラミングの世界などではよくあることです。
で、そんな質問をされて時にまず一番やっちゃいけないのが知ったかぶり。
無能に見られたくないという気持ちが先走って、ネットで見かけたような上辺だけの知識を語ったり、勘で答えることは面談において大きなタブーです。
そんなことをすれば見抜かれた時に大きなマイナス評価を受けますし、万一採用された場合、期待に答えることができず窮地に陥る可能性があります。
知ったかぶりとまではいかなくても、曖昧な返事をしたり、長い時間考え込むのもいただけません。
一緒に仕事をすることになった時、わからないことや不安な点を誤魔化すような人間だと判断されてしまうからです。
他と差がつく面談をするには
さて、やっては行けない面談についてお話しましたが、どうすればそれらを改善できるのか。そしてより求められるエンジニアになるためにはどのような面談トークを行えばいいかについてお話していきましょう。
情報はピンポイントかつ適切に
先ほどもお話したように面接官といえども人間です。そのため面談において話す内容は面接官にとって受け止めやすい形を意識することで他のエンジニアと差をつけることが可能です。
具体的には、
- 経歴書の中で、サラッと話すだけにする箇所と詳細に話す箇所を分ける
- 面談相手の企業にとって自分がどのように貢献できるかにスポットを当てる
- 何をしたか/それをどうしたか/どんな結果となったか/何を得たかを明確にする
らへんを意識することが重要です。
情報の取捨選択
よくない面談のところで「面接官がグダッてしまう」という問題をあげました。グダる原因となるのが興味の湧きにくい項目についてまで長々と話してしまうという行為。
面談相手にとって有益な経験があなたの経歴の中にあったとしても、それまでに退屈かつ魅力の少ない内容が続いていてはインパクトが薄れてしまいます。
そこで、
- 求められているスキルと離れた内容は一言程度で済ます
- 求めてられているスキル&最近の経歴については詳細に話す
ということを意識してみましょう。
要するに企業が欲しがっているであろう情報を強調すべきということです。
もちろん誇張はいけません。知ったかぶりと同様のデメリットを招いてしまいます。
あくまで相手にとって魅力的な人材であるということをハイライトさせて伝えるのが重要です。
経験を明確に伝える
経歴書の中で相手に最も伝えたいところを絞り込んだらその次にするべきことは伝え方を工夫することです。
ただ漠然と利用していた開発環境や担当箇所、フレームワークだけを伝えていてはとても勿体無い。
とはいえ営業経験者でもない限り、自分の魅力を適切に伝えるのは難易度が高いでしょう。
そこで使うべきなのが以下の項目に沿って経歴を紹介するという手段です。
- 何をしたか
- それをどうしたか
- どんな結果となったか
- 何を得たか
企業があなたの経歴から知りたい情報は突き詰めればこの項目に辿り着きます。
この項目に沿って話をするだけで、あなたのエンジニアとしての強みを抽出しやすいように面談相手に伝えることが可能となります。
文章力やトークスキルに左右されず改善できるポイントですので、是非一度試してみてください。
なぜ・どのように貢献できるかを伝える
面接でやっていけないこととして、自分がどんな待遇を受けたいか、何をしたいかを伝えるばかりで企業が何を求めているかを考えないケースです。
企業は自分たちの利益を生むためのプロダクトを作るためにエンジニアを採用・契約したいと考えている訳です。
別にあなたの生活やキャリアを向上させるためにビジネスをやっている訳ではありません。(もちろんそのような気概を持って採用活動をしている企業も存在しますが少数派です)
そのため、企業に求められるエンジニアとなるには、自分がこれまで培ってきた経験・知識で「あなたのビジネスをこれだけ助けることができる」というスタンスを持つことが非常に大切です。
ビジネスといっても企業理念とか企画とかに踏み込む訳ではなく、開発の効率化や読みやすいコードを書く習慣を持って、プロジェクト開発を円滑にできる、などといったアピールもこれに当てはまります。
要するに自分が企業にとってどれだけ貢献できる存在なのかという視点を常に持っておくべきということです。
受け答えば素早く誠実に
基本的に面接官を受けた際は遅くても5秒以内には答えるようにすべきです。
例えば技術的に難易度の高い質問を受けたとしても、すぐに答えが浮かばないようなら正直に「わかりません」と答えるべきです。
または「勉強しておきます」や「具体的な内容については存じていません」などといった返答を織り交ぜても可です。
大事なのは自分の現状の知識を適切に面接官に伝えるということです。
もし答えられなかったことを理由に落とされるのであれば、その企業・プロジェクトはあなたのスキルに見合っていない可能性が高いです。
よっぽどチャレンジしたい技術という訳でもなければ、ジョインしてから辛い思いをするよりも落としてもらって次の面談に切り替えてしまいましょう。
ただ極力答えられるに越したことはないので、事前にそのプロジェクトで用いられている技術については時間をとって調べておくことをオススメします。
上辺の知識を使って知ったかぶりをするため、という訳ではなく調べる意思・向上心があることを面談相手に伝えるためです。
まとめ:面談力
いかがだったでしょうか。
これまでなかなかオファーをもらえなかった・面談に苦手意識を持っていたという人も、今回紹介したテクニックを活用してもらえらば、状況が改善するはずです。
もちろん最初から全てうまく実行できるとは限りませんが、自分の思ったように話せなかったとして、その経験は必ず次の機会に役立ちます。
特に面談をする機会が多いエンジニアにとって、面談スキルはいわば育成ゲームにおけるステータスのようなものです。
回数を重ねるごとに的確かつ流暢に相手の欲しい情報を提供できるようになっていくでしょう。
技術を向上させるだけではなく、面談力も磨いてみなさんが求められるエンジニアなれることを祈っております。
閲覧いただき、ありがとうございました。