こんにちは。フリーエンジニアのてぃすです。
プログラマー・ITエンジニアとして働いている人が、SNSやブログで積極的に技術的なTipsや働き方に関する考え方を発信しているのをよく見ると思います。
情報発信をしたことのない人からすると、なんでそんな一銭の得にもならない行為をやっているのか、という疑問も湧いてくるでしょう。
知っている人は知っていることですが、エンジニアにとって情報発信ってすごいメリットがある行為なんです。
そこで今日はプログラマー・ITエンジニアが今すぐにでも情報発信を始めるべき2つの理由を紹介していこうと思います。
キャリアが伸び悩んでいるエンジニアの方は是非参考にしてみてください。
エンジニアにとっての情報発信とは
「情報発信」っていうとなんとなく堅苦しい印象を抱くかもしれませんが、実際はそんなに難しいことである必要はありません。
一般的な内容でいうと、
- 技術的な考察/検証
- プログラミングをする中で解決したことの備忘録
- エンジニアとしての働き方に関する意見
- 使っている機材の紹介
などなど。これらの内容をTwitterなどのSNS、ブログなどに投稿するというのがよくあるケースです。
技術的なことであっても、画期的であったり高度な内容である必要はありません。
自分が問題を解決した時のメモのようなものでもいいですし、便利だと思ったライブラリの紹介とかでもいいんです。
ではこのようなエンジニアとしての情報発信によって得られるメリットにはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。
エンジニアが情報発信をすることによるメリット
エンジニアが情報発信することによって得られる恩恵は大きく分けて以下の2つです。
- キャリアアップのチャンスが増える
- エンジニアとして働く上での能力が向上する
以下にそれぞれのメリットについて説明していきます。
キャリアアップのチャンスが増える
なぜ情報発信をすることによって、キャリアアップできるのか。
それは情報発信によって生まれる繋がりが、ただ漠然と働いているだけでは得られないチャンスを運んできてくれるからです。
繋がりというと意識高そうな印象を受けるかもしれませんが、実際に得られるメリットは実に現実的なものです。
エンジニアを求めている人に見つけてもらえる可能性が増える
まず単純にエンジニアを求めている経営者・採用担当の目に留まる機会が生まれます。
この機会というのは情報発信をしない限り0であり、そうなるとより良い就職先や契約先と巡り会うチャンスは面接やエージェント経由の紹介以外なくなってしまいます。
エンジニアの人手不足は現在非常に深刻であり、今後も加速することが予想されます。
そんな中、エンジニアを求める人々は様々な工夫や経路を用いており、その中にはSNSを通じてエンジニアを探すという方法をとっている企業も存在します。
事実僕自身もTwitterやブログ経由で何件もオファーをいただいたことがあります。
僕のブログを普段から読んでいただけていれば分かるかもしれませんが、そこまで技術的にコアな記事を投稿しているわけでもありません。
にも関わらず直接声をかけてもらえているわけですから、情報発信をすること自体のメリットを推し測れるのではないでしょうか?
エンジニア同士の繋がりから外の世界の情報を得られる
純粋に採用されることが目的でなくても、情報発信によって得られる繋がりから得るものはあります。
それは同業者、つまり世界中のエンジニアと関わることができるということです。
最近ではTwitterなどで「ここがわからない」「どうしてそのように動くのか理解できない」という初心者のつぶやきに対して、有識者がアドバイスや指摘を返信している光景をよく見かけます。
もちろんそのような問題解決を助けてもらうというだけではなく、働き方に共感してくれた人と友好な関係を築くこともあるでしょう。
そうすれば、いい転職サービスの情報であったり、独立することの是非だったりといった生の情報を得る機会は爆発的に増えるでしょう。
あとは情報発信がなければ知り合えなかった人たちと友達になれるというは純粋に楽しくもあります。
エンジニアとして働く上での能力が向上する
スキルを上げたいならひたすらコードを書いているべきだ。という意見を否定する気はありません。
しかし情報発信を行うことにより、技術的な能力向上をより効率よくし、またエンジニアとして働く上でのソフトスキルも磨くことができるということも是非知ってもらいたいです。
アウトプットすることによる知識定着
学習・勉強方法を紹介している書籍の多くで言われていることが、
最高の勉強方法は人に教えること
というものです。
自分が得た知識や情報を他人が読む前提で発信するというプロセスは、脳にその内容を深く刻み込むことに繋がります。
これはプログラミングの学習・スキル向上においても大いに活用できる理論です。
例えばWebサイトを作る手順を情報発信する前提で学習したとします。
そうなると何となくで進めていた作業について、ある程度の理解が必要になったりとただ漠然と学習していたら考えない部分についても思考することになります。
このような刺激はその部分の理解の定着を促すだけでなく、それまでよりも深い知識を得るチャンスが増えることに繋がります。
また副次的な効果として、自分が発信した内容は実際に試して動いたという実績が保証されているので、優秀な備忘録として活用することも可能です。
筋道を立てて説明する能力が向上する
プログラマーは誰とも関わらず、コードを書いていればいい。という考え方を持っている人は少なくありません。
特に実際に業務でプログラミングをしたことのない人ほどその割合は多いです。
しかしこれは大きな間違いで、実際の現場では自分とは技術的な理解度の異なる人とのコミュニケーションが必ずと言っていいほど発生します。
例えば非エンジニアの人に新機能追加における課題や、発生しているエラーの状況を説明するのもそうですし、自分より技術力のあるエンジニアに教えを求める時も当てはまります。
そう言ったコミュニケーションに必要な能力も情報発信によって鍛えることが可能です。
人に読んでもらうことを前提として、ある程度しっかりと文章を組み立てる習慣をつければ、そう言った知識に差のある人にとって受け止めやすい形で自分の考え方を伝えることができるようになります。
そう言ったスキルはもちろん業務の中だけではなく、転職の面談や商談においても強い武器にもなってくれますので、特にキャリア向上へ熱意のあるエンジニアは是非とも身につけてもらいたいです。
ブログであれば10記事でも書き終える頃には、自分の考えや知ったことを分かりやすく伝える能力が思いの外役に立つということを実感できるでしょう。
まとめ:情報発信で得られるメリットは掛け算となる
エンジニアにとって実際にコードを書いたり、書籍を読んだりして技術・経験を積み重ねるという行為は非常に重要なものです。
しかしそういった学習方法では得られるものは足し算の結果にしかなり得ません。
そこに今回紹介したような情報発信のメリットを得ることで、相乗効果としてより高いスキルと市場価値を目指すことができるのです。
逆に情報発信によるデメリットといえば時間が取られること、ごく稀ですが変な人に絡まれる可能性があるという点があります。
ただ前者はかけた時間分のメリットは必ず得られるので無駄にはなりませんし、後者に関しては確率が低い上に気にしなければ実害はありません。
技術者として伸び悩んでいる、職場での意思疎通に苦しんでいるというような人は、今回紹介したメリットを思い出しながら情報発信を初めて見てはいかがでしょうか。